「SX(システムトランスフォーメーション)簡易診断」による事業・業務変革の加速へ

公開日:2022/10/13

「SX(システムトランスフォーメーション)簡易診断」による事業・業務変革の加速へ

事業・業務変革に纏わるクライアントご支援の中で培った当社の知見を診断ツールという形でご提供し、様々な事業者様自身における「変革がなにか上手くいっていないな」というような声の一助となりたいと考えています。「変革の必要性は感じているが何から着手すべきか悩んでいて、費用をかけずに初手を明確にしたい」といった方に利用いただけるサービス提供を目指します。

あらゆる業界・業種において、コロナ禍などを契機とする社会情勢の変化や、台頭する新たなテクノロジー技術等を活用した新規参入者に立ち向かうべく、自社の競争力を維持・強化しようと事業・業務変革の必要性に駆られているであろうと考えます。それらの取組として、DX等のキーワードに馴染みがあるのではないでしょうか。
当社においては、戦略、組織、人財、業務オペレーション、ガバナンス、風土・カルチャー、デジタル技術・IT、社会などを有機的に絡み合う「システム」としてとらえて、問題の根本原因や抜本的な対策に着目した解決策を志向しています。この考え方を、システムトランスフォーメーション(以降、SXと表記)と定義をして、クライアント企業の真のDX推進を果たすべく、SXの考え方を真因分析に活用しています。
というのも、クライアント企業の中には、DX推進と銘打った取組を行いながらも、デジタル技術の導入ありきの検討になり、手段が目的化してしまうなど(顕在している課題に対して、RPAなどのツール導入を目標に取り組んでしまう)が先行してしまい、当初の想定効果が発揮できずにいる状況を多数目の当たりにしてきたことから、SXの考え方の必要性・重要性を感じています。

顕在要因への対策ではなく、真の要因に対する改善アプローチへ

我々が、業務変革をテーマとしたご支援に従事させていただいたキックオフ会議でのことです。クライアント担当者から、「引受審査部門で事務ミスが多発し、お客様満足度が低下傾向にあります。これは、昨年に刷新した審査ワークフローシステムの画面構成が、複雑化したことで発生していると考えています。」と宣言されました。これに対し、「承知しました。そうしましたら審査部門で利用されているワークフローシステムの画面を拝見させていただき、画面要件を分析させて下さい。」と当社から回答はしませんでした。短絡的なやり取りによって、真のDXによる課題解決とはならないと考えているからです。先述の通り、当社としてはSXとしての戦略、組織、人財、業務オペレーションなど、単純なシステム・IT視点に留まらない観点から、業務変革を実現するための、課題の真因を分析し突き止める作業が重要なのではないかと考えています。

当社は、事業運営に関する課題の要因抽出や解消方向性の導出を、コンサルティングファームなどに調査・分析依頼をせずとも、簡単かつ迅速にクライアント自身で可能とする診断ツール(以降「SX診断ツール」)を提供していきたいと考えています。
当社が変革に向けた要員抽出などの調査・分析のご支援をさせていただく際は、複数のコンサルタントをアサインします。そのうえで、先述のSXの観点を軸として現状課題の真因把握を初期診断として行います。そして、目指すべき方向性を定義した上で、協議を重ね、具体的な計画化及び実行につなげていくことが多くあります。
一方で、SX診断ツールを導入した場合は、クライアント自身が対象業務に対する、変革課題の真因に気づくことが可能となります。クライアント自身は、初期診断の早期化、第三者意見が反映され網羅性が担保された診断や、診断費用の軽減などのメリットを享受出来るようになり、我々コンサルタントとしても、取組方針・計画化、実行支援部分のご支援に注力することができるようになります。
以下は、経理部門における経費精算業務を例にプロトタイプを構築した際の、アセスメント事項の洗い出しイメージです。SXで考慮したい戦略、組織、人財、業務オペレーション、ガバナンス、風土・カルチャー、デジタル技術・IT等の観点から、各観点ごとに経費精算プロセス上の想定課題を洗い出しました。このように整理することで、手段が目的化したDXを前提とした課題の深堀ではなく、SXの真髄でもある有機的に絡まり合う事業を構成する周辺事情までを捉えた診断を行えると考えています。

マトリクスで表現
クライアント内部では、経費精算に関する申請入力ミス等を問題視し、入力フォーマット内に自動確認機能を追加する対策検討をしていた状況であったと仮定します。しかしながら、SXの包括的な観点に基づいて現状を深掘りした結果、経費精算ルール・基準を全社員に周知・徹底する仕組みが整備できていないことで、申請者の入力時の注意を呼び起こすことができておらず、入力ミスを誘発していたことが発覚することもあります。
このようにSXの観点ごとに、変革したい業務がどのような課題に直面しているか、簡単な質問に答えることで把握できるような仕組みをSX診断ツールとして整備します。
各SX観点ごとに現状考慮が足りていない部分が何かを数値評価として提供し、今後の具体計画検討の参考になるようなTips情報を定性評価として提供することで、変革に必要な気づきを得ることが出来るのではないかと考えています。

アセスメントツールの結果表示イメージ
最後に、この当社が提供するSX診断ツールをご活用いただくことで、これまでコンサルティングサービスを活用したことがないクライアントにも、コンサルティングサービスのイメージを身近に感じていただけるとともに、クライアント自身が事業変革を進める上でのヒントを得て、実際の変革実行がより加速することを願うばかりです。

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