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~AI~

マネージャー 高橋 舟平

はじめに

昨今の AI ブームにより「うちの会社でも AI で何かできないか?」と考える方、あるいは同様の指示を上長
から受けている方が多いのではないだろうか。新技術が登場した時に「それを使って何かできないか」と考
える企業は多い。これ自体は決して間違いではない。しかし、新技術ありきでビジネスを検討している場
合、それは大きなリスクを抱えていると言わざるを得ない。もちろん AI も例外ではない。

AI そのものは手段であり、決して AI 導入自体を目的にしてはいけない。

では、どのように AI の導入を考えていけばよいのか。今回は AI 導入アプローチについて紹介をしていく。

AI 導入アプローチの概要

当社は「導入目的の策定」⇒「PoCの計画・実施」⇒「本開発・導入」⇒「運用・保守」の4ステップでのAI導入を提案している。開発、運用についてはイメージが湧く読者も多いであろうことから、本稿では冒頭の2ステップについて説明をしていく。

導入目的の策定


AIきっかけの場合、第1ステップの「導入目的の策定」が疎かにされがちなケースが目立つが、AI導入を成功させるためには、実はこのステップが最も重要である。

前述しているように、AI自体は単なるツールにすぎない。最初に考えるべきは、”何を実現したいか”なのである。業務プロセスを改革したいのか、新規の製品・サービスを開発したいのか、その両方を実現したいのか、まずは徹底的にこのポイントを詰める作業が必要だ。

具体的に言うと、誰に(Who)・どんな価値を(What)・どのように提供する(How)のかといったようなユースケースを作成することである。

本ステップの良し悪しは、AI導入の成否に直結するため最も工数を割くべきポイントである。

PoC の計画・実施

当社としては、PoC において「ステークホルダーへの価値提供」「AI の精度」「事業としての ROI」の 3 点
について検証を行うアプローチを提案している。

「ステークホルダーへの価値提供」では、現状のデータで、顧客等のステークホルダーに対して十分な価値を提供できるかどうかを、場合によっては人手の分析も含めて検証する。「AIの精度」は、学習済AIの場合であれば現状データで十分な精度が出せるかを検証する。「事業としてのROI」は、AI導入費用に見合うだけの効果が創出できるかを検証することである。

PoCにおいて重要なのは、極力簡易に実施する事と適切な判定ポイントを設ける事である。現代のAIは、他のテクノロジーと異なりPoCにおいて白黒を付けることが非常に難しい。いつまでたってもPoCが完了せず、予算だけが食いつぶされるといったような事態に陥らないためにも、判定ポイントを設け、簡易に実施し予算を節約することをお勧めする。

<終わりに>

AI の適切な導入方法を理解すれば、リスクを低減し、成功確率を高めることができる。

次回は、AI 導入における重要な要素について、解説していく。